現在の高齢者住宅制度は、三つの大きな矛盾を抱えています。
① 特養ホーム(老人福祉施設)と高齢者住宅の役割の混乱・矛盾
② 有料老人ホームとサービス付き高齢者向け住宅の混乱・矛盾
③ 高齢者住宅に適用される二つの介護報酬の混乱・矛盾
それによって、セーフティネットとして公正・公平であるべき、介護保険制度・社会保障制度は、
運良く特養ホームに入居できた人は低価格で手厚い介護が受けられてラッキー、
入居できない人は、同程度のサービスを利用するには二倍以上のお金がかかることになります。
この矛盾は、富裕層優先の老人福祉施設と違法な「囲い込み型高齢者住宅」を生み出し、
不適切・不正に支出される介護保険・医療保険などの社会保障費は、
年間一兆円規模と、介護保険支出の一割を超えています。
そして、それは、これからも加速度的・加算的に増えていくことになります。
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