「建物設備備品の瑕疵」「介護スタッフの介助ミス」「入居者の身体機能・認知機能低下」
の三つが原因となって介護事故は発生する。
特に、複数の原因が重なったところで事故が多発、重大事故が発生する。
「ベッドから車いすへの移乗介助中に入居者を転倒させてしまった」
でも、「車いすのブレーキが甘くなっていなければ、転倒させることはなかったのに」
「入浴介助中、湯音を確認せず熱い温度のシャワーをかけて熱傷させた」
でも、「湯音の調整機能がついていれば、そんな事故は起きなかったのに」
介護事故原因は、「介護スタッフの介助ミス」とされるものでも、
その背景に「建物設備備品の不一致・劣化」が隠れているものは少なくない。
これは、「入居者の身体機能・認知機能低下」と「建物設備備品」の関係も同じ。
介護ミスをなくすために、介護マニュアルの整備・スタッフ研修を…
入居者の身体機能低下・認知機能低下に対応するためにアセスメントの強化を…
もちろんそれは、重要なことだが、それには時間がかかる。
介護事故の予防対策として、最も効率的・効果的で、即効性のある対策が
建物設備備品の安全対策の強化・見直しだ。
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