介護事故報告書は、大きく二つのパートから成り立っています。
一つは、「状況把握・原因検討・初期対応の検証結果の報告」
そしてもう一つが、「家族等への報告・改善策の検討・収束までの追記」です。
現在の介護事故報告書は、「出せば終わり」「回覧して終わり」で、
サービスの改善や事故予防にほとんど役に立っていません。
それは無駄・無意味というだけでなく、逆にリスクを高める「事故報告書」になります。
介護事故報告書は、介護事故の発生報告書だけでなく、
発生から対応、家族への連絡、予防策の検討・実施、収束まで全て網羅したものです。
後半部分の「家族等への報告・改善策の検討・収束までの追記」のポイント。
① 報告・連絡 ~いつ・誰に・どのように報告・連絡・説明するのか~
② 事故予防対策・検討課題の整理 ~すぐにできること・委員会で検討すること~
③ 管理者意見 ~管理者は何をすべきか、どのように指示すべきか~
④ 収束までの追記 ~事故の収束までの追記はどのように記入するのか~
前回に引き続き 「夜間の排泄時の車いすからの転落事故」を例に
介護事故報告書の記入例と、その書き方・ポイントを整理します。
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