HOME > 高齢者住宅開設・経営の基礎知識 > 高齢者住宅の制度の課題と未来

<はじめに>

 現在の高齢者住宅の制度は、『有料老人ホーム』と『サービス付き高齢者向け住宅』に分かれます。『介護付有料老人ホームを作りたい』『これからはサービス付き高齢者向け住宅の時代だ』という話をよく聞きますが、事業の成否を決めるのは、制度ではなく商品性と経営ノウハウです。
 高齢者住宅は、需要が高まる将来性の高い事業であることは間違いありませんが、同時に他に類例のない特殊な事業であり、複合的なリスクをもつ事業でもあります。
 有料老人ホーム、サ高住それぞれに制度基準が定められていますが、あくまでもそれらは、開設における最低基準であって、その基準を満たせば開設することはできますが、その基準だけでは、とても長期安定的に経営を続けることはできません。また、基準を満たしているからと言って、介護事故やトラブル発生時に、事業者が免責になるわけではありません。
 『高齢者住宅は需要が高いから成功する』というのが正しくないように、『介護付有料老人ホームだから・・・』『サービス付き高齢者向け住宅だから・・』という制度選択で、事業の成否が決まるわけではないのです。
 高齢者住宅事業の成否を決めるのは、リスクマネジメントを基礎とした『強い商品性』と『経営ノウハウ』の構築です。ここで理解しなければならないのは、それぞれの制度の違いによって、商品性・事業性がどのように変わってくるか、経営管理・サービス管理にどのように影響してくるのか・・・です。
 また、有料老人ホーにしろ、サ高住にしろ、現在の高齢者住宅関連制度は、課題が多く、とても長期安定的な制度だとは言えません。今後、両制度の本格的な統合を含め、大きく改訂される可能性が高いと考えています。
 ここでは、現在の高齢者住宅関連制度と、制度からくる事業性の違い、制度の問題点と方向性について、解説します。


  044 有料老人ホームとは何か
  045 有料老人ホーム設置運営指導指針とは何か
  046 有料老人ホーム設置運営指導指針を読む ①
  047 有料老人ホーム設置運営指導指針を読む ②
  048 有料老人ホーム設置運営指導指針を読む ③
  049 有料老人ホーム設置運営指導指針を読む ④
  050 高齢者専用賃貸住宅とは何か
  051 サービス付き高齢者向け住宅とは何か
  052 有料老人ホームとサ高住の関係・違い
  053 居住権から見るリスクの違い
  054 建物・設備基準から見る事業性の違い
  055 爆発的に増加する無届施設
  056 高齢者住宅関連制度の課題
  057 高齢者住宅関連制度の未来・方向性 ①
  058 高齢者住宅関連制度の未来・方向性 ②