HOME > 高齢者住宅開設・経営の基礎知識 > マーケティングとターゲット選定の基礎

<はじめに>

 『これからは高齢者住宅の時代だ』と勢い込んで参入したにもかかわらず、入居者が集まらずに経営が苦しくなっている事業者は少なくありません。また、多くの事業所で、『介護スタッフが足りない』『看護師が来てくれない』と、スタッフの確保に頭を痛めています。
 高齢者住宅事業は、介護保険制度を利用する営利事業という他に類例のない非常に特殊な事業です。介護財政悪化、社会保障費の締め付け、少子化による人材不足など、経営環境は厳しく変化していきます。需要が高いということと、事業性があるということは、一致しないのです。
 その一方で、高齢者住宅事業の需要が高まることは間違いなく、『高齢者住宅事業』は成功の可能性の高い事業であることは間違いありません。
 私たちは、たくさんの成功ケース・失敗ケースを見てきました。
 高齢者住宅の事業計画で最も重要なのは、制度選択ではなく商品性の検討です。それは現在、利益がでているか否かだけではありません。今後、本格的な競争の時代に入った時、高齢者・家族から選ばれ続ける、長期安定的な経営が可能な『強い商品』を作らなければならないのです。
 一般的に、高齢者住宅の役割は、『多様なニーズに対応すること』だと言われていますが、事業の特殊性、事業リスクなどを考え合わせると、その商品性は一定の方向に集約されていきます。
 ここでは、これからの高齢者住宅のマーケティングとターゲット選定など、事業計画の基礎について解説します。



  079 複合的要因で急増する高齢者住宅の需要
  080 高齢者住宅 3つのポイント
  081 強い社会保障と高齢者住宅 ①
  082 強い社会保障と高齢者住宅 ②
  083 開設ありきの市場調査には意味がない
  084 入居者調査とスタッフ調査
  085 事業計画の基礎となる現状分析
  086 市場調査から商品設計へ
  087 早めの住み替えニーズの難しさ ~需要・ニーズ~
  088 早めの住み替えニーズの難しさ ~加齢変化~
  089 リスクで読む事業性 ~介護付有料老人ホーム~
  090 リスクで読む事業性 ~サ高住 ①~
  091 リスクで読む事業性 ~サ高住 ②~