HOME > 高齢者住宅開設・経営の基礎知識 > 建設・設備の検討ポイントと実務

<はじめに>

 『高齢者住宅の需要が高まる』『これからは高齢者住宅の時代だ』と、勢い込んで新規参入したのに、経営が安定しない、サービスが安定しないという相談が増えています。『いま、経営は安定しているが将来が不安だ』という声も小さくありません。
 高齢者住宅事業の失敗の原因は、経営実務、経営ノウハウではなく、事業計画にあります。ほぼ100%そうだと言っても過言ではありません。経営ノウハウや経営実務に基づかない「開設ありき」の安易な事業計画であるため、開設した途端に経営が行き詰ってしまうのです。

 事業計画のポイントの一つが、建物・設備です。
 有料老人ホームやサ高住の建物設備基準に生活支援サービスを付ければ高齢者住宅として開設することはできますが、それだけで経営することはできません。特に、要介護高齢者の生活をサポートするには、介護動線や生活動線の詳細検討が不可欠で、それは経営実務・サービス実務、事業リスクと不可分のものです。
 実際に事業がスタートするまでであれば、価格設定や介護システムなどのソフトは、まだ見直すことができますが、建物設備はハードですから、建設が始まってしまえば簡単に直すことはできません。また、高齢者住宅の建物設備は特殊なものですから、上手くいかないからといって、一般の賃貸マンションに変更することもできません。
 これまでの成功ケース・失敗ケースを精査する中で、示された建物設備の設計図の段階で、どのようなリスクがあるのかを、判断することができるようになってきました。言い換えれば、建物設備設計の段階で、サービス管理実務・経営管理実務が、一体的に検討できていれば、高齢者住宅事業の成功は大きく近づくということでもあります。
 ここでは、高住経ネットが検討してきた、これからの高齢者住宅の建物設備設計の基本的な考え方、建物設備設計のポイントについて解説します。



  104  重要な設計士の選択
  105  高齢者住宅 建物設備設計の基礎
  106  高齢者住宅 陥りやすい設計上の失敗 ①
  107  高齢者住宅 陥りやすい設計上の失敗 ②
  108  生活動線・介護動線を考える
  109  ユニットケアのメリット・デメリット ①
  110  ユニットケアのメリット・デメリット ②
  111  ユニットケアのメリット・デメリット ③
  112  建物設備設計 5つの指針
  113  建物設備と介護事故の大きな関係
  114  安全性の高い建物設備備品とは
  115  ローコスト化の課題とポイント ①
  116  ローコスト化の課題とポイント ②
  117  不可欠な修繕費用の検討