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介護ビジネスとITの関係(1)~今後何が変わっていくのか~

濱田 いまの携帯電話やスマートホンに似ていますよね。 僕は、電話が主で、たまに短文のメールをするくらいなので、スマートホンは持っていませんし、本当は安い機種で十分なのですが、なかなかそうはいかない。販売店に聞くと、お年寄り向けの大きなボタンのものだけでした。また、それはそれで結構高い(笑)。
でも、それより問題なのは、ソフトと言いながら、事業者の規模や内容に合わせて、柔軟に対応できていないというところでしょうか。事業所と話をすると、事業所のニーズややりたいことではなく、パソコンソフトに合わせて仕事をさせられているようだという人もいます。

東口 仰る通りです。ただ、その問題は、いま大きな過渡期にあるといって良いと思います。今でも、利用者管理や介護報酬算定と言った情報処理のソフトだけだと、単純で、安いものもが、たくさんでてきています。  それと、今後、大きく変わるのは、情報共有、情報開示の部分です。 現在は、その事業者の個別ニーズに合わせて必要な機能をプログラムするという形態が少しずつ増えています。そうすることによって、事業者ごとの使い勝手に合わせて変更することも可能となります。

濱田 「プログラムを共通すると、何度も同じことを入力しなくて良い」と言う人が多いけれど、入所者や利用者の基本情報を入力することは、それほど手間なことではありません。そのためだけに、高額なソフトを導入する意味があるのかな・・と思います。それよりも、介護報酬の計算ソフトは、事業所個別のクローズしなければならないものですし、逆に情報共有は、まったく違う視点からのオープンな、開かれたプログラムが必要となります。本来別物なんですけどね。

東口 そうです。これまではすべてが事業所単位でのクローズのプログラムでしたので、それを活用しようとすれば、そのソフトを関係者全員が導入する必要がありました。そのため、事業所間での情報共有が難しかったんです。しかし、これからは、クラウドというシステムを使って、ホームページにアクセスするように、アクセス権を持つ人であれば、どこからでも情報をアップし、それを共有、管理することができます。
 そもそも、スタッフ間の情報共有や管理者の情報管理は、事業者によって必要な機能や内容は、まったく違うんです。ですから、そのプログラムは個別で作るべきものですし、それほど高額なものではありませんから、一気に普及すると思っています。単体のデイサービスのような小さな個別事業者にも対応できますし、かかりつけ医やケアマネとの連携も容易になります。もちろん、複数のサービス種類、事業所を持つ大規模な事業者にも対応できます。
「そんなことができるんだ」「そんなに安くできるんだ」と、驚いていただけると思います。
是非、お問合せいただきたいですね。

濱田 こんなことを言うと家具屋さんに叱られるかもしれませんが、これまでのソフトは、昔の大型の婚礼家具セットのようなものですね。統一感があって、上等で高価なのは事実ですが、普段ほとんど使わないようなものまでセットになっていて、使いにくく部屋が狭くなるだけ・・といった感じでしょうか。本当は、それぞれの生活や家の広さに沿って、自分の気に入ったものを、必要なものだけを買えば良い、必要な時に見直せばよいということに少しずつ気づいていくのだと思います。

ソフトを入れるのではなく、システムを考え、見直すこと

でも、そうすると、介護サービス事業者は、ソフトを入れるのと同時に、それぞれの事業所で、最も適した情報共有や情報管理の方法やルールを決める、見直すということが大切になってきますね。

濱田 その通り。それが一番大切なんです。多くの事業者で、申し送りや連絡ノートなどを作っていますが、「言った、聞いてない」「私は知らない」みたいな話ばかりで、管理者との現場との歪や、業種間でのトラブルなどの原因になっています。 介護はチームで行うものですが、それがチームとしての連携や一体感を阻害していますし、人間関係のトラブルや、離職率にも大きく関係している。「前の事業所では・・」「他の事業所では・・」ではと言うけれど、ではその事業所は上手く機能しているのか、と言えばそうではないんです。
 情報共有、情報管理システムを導入するということは、その前提として、そのルールを考える、作るということなんですね。「御社であれば、こんな情報共有、情報管理のシステム、ルールが必要ではないですか?」とアドバイスするのが私の仕事で、それを形にしてくれるのが、アトラクティブシステムズさんの仕事というところでしょうか。それが、私がはじめに言いたかった、「介護ビジネス」と「情報通信技術」との関係です。

東口 繰り返しになりますが、情報共有のソフトは、それぞれの事業者の連絡連携相談システムに合わせたオーダーメードであるべきなんです。また、一度導入すれば終わりというのではなく、使いながら、少しずつ変更できることが必要です。運営する施設やスタッフの数が増えたり、機能を追加したければ、それに合わせて変更していかなければならないですから。
 アトラクティブシステムズは、企業の情報通信について、なんでもできる「かかりつけ医」みたいになりたいと思っているんです。

濱田 それ、ありがたいですね。今でも、私は、「パソコンの電源が入らない(泣)」 「ネットがつながらない(泣)」 「新しいノートパソコンどれが良いやろ?」 と、何でもお任せになってしままってますが・・(笑)
 今後とも、よろしくお願い致します。

東口 こちらこそ、よろしくお願いします。

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