本書は、ちょうど10冊目の本になります。
 これまでは、高齢者住宅、老人ホームに関する本が中心でしたが、介護業界で働く介護スタッフに向けて書いたはじめてのものです。

 本書は、『介護の仕事には未来がないと考えている人へ』というタイトルですが、『超高齢社会だから、介護の仕事には未来があるぞ・・・』という趣旨で書いたものではありません。それは「営業の仕事には未来があるか」「ITの仕事には未来があるか」と同じで、「本人次第」としか答えようがありません。

 ただ重要なことは、どの仕事を選ぶにしろ、労働の価値や評価基準は、「年功序列」「成果主義」から、「市場価値」へと大きく変化しているということです。
 ニュースなどを見てもわかるように、「大手企業に入ったから」「難しい国家資格をとったから」、とそれだけで一生安泰という時代ではありません。企業が倒産すれば、部長も課長もありませんし、再就職をしても、それまでと同じ給与、待遇で働くことは困難です。これまでの積み重ねのなかで、組織内で与えられていた評価と、資本主義経済、労働市場の中で、個人の労働者、職業人として与えられる評価は違うからです。
 これからの社会の中で、安定した給与、待遇を求めるのであれば、みずからの労働の価値を企業内、組織内だけに求めるのではなく、同時に社会、業界における市場価値を目指して働く必要があるのです。

 もちろん、それは介護業界でも同じです。
 特に、高齢者介護業界は、介護サービス事業者が激増する一方で、事業・サービスの中核となる人材が絶対的に不足しています。そのため、今でも優秀な管理者やケアマネジャー、介護看護スタッフには、他の事業者から高い給与、待遇で引き抜きの声がかかっています。それは、その人の仕事・能力が、個別企業に求められているのではなく、これからの超高齢社会に必要とされている人材だからです。
 それは、戦国時代の武士の働き方に似ていると言えるでしょう。
 経営者と、能力の高い労働者は、同じ立場にあります。気に入らない上司の元で、嫌々仕事をする必要はなく、「この場所で働きたい」「この人と一緒に素晴らしい介護をしたい」と自由に選択することができるのです。

 そうなるためには、社会に必要とされる「介護のプロ」になる必要があります。
 本書は、これから介護の仕事をやりたいと真剣に考えている人、介護の仕事の未来が見えないと悩んでいる人に向けて書いたものです。
 「これから、介護労働の未来はどうなっていくのか」
 「介護のプロフェッショナルとは何か」
 「どのような視点で、働く介護サービス事業所を選ぶのか」
 「市場価値の高い介護のプロが身に着けるべき知識・技術は何か」

 本書の中で、その答えを一緒に考えていきましょう。

介護の仕事には未来がないと考えている人へ 
   ~価値の高い「介護のプロ」になる~ 


第一章 介護の仕事に未来はあるのか
第二章 未来は働く事業所で決まる
第三章 市場価値の高い介護のプロになる
第四章 介護サービス管理・介護経営のプロになる
第五章 鼎談 高齢者介護業界の現状と課題


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