日本は、2035年に、これまで経験のしたことのない 後後期高齢者1000万人時代に突入します。
核家族化の伸展や都市部への一極集中により、
85歳以上の独居高齢者は1.6倍、どちらも85歳以上の高齢夫婦世帯は1.8倍になります。
親は東北に、長男は東京に、長女は大阪に・・・という、遠距離化も一つの特徴です。
誤解を恐れずに言えば、その最も大きな負担を負うのは、高齢者ではなくその子供世代です。
これは、いま40代、50代の子供世代だけの問題ではありません。
後後期高齢者1000万人時代は、2070年代まで続くこと
生産年齢人口が2040年には20%減、2060年には35%減になることを考え合わせると、
いま生まれたばかりの赤ん坊が、40歳、50歳になった時にもまだ続いている、
いまよりもっと厳しくなっている、全世代に関わる、極めて重い課題なのです。
なぜ、親の介護にきちんと向き合う必要があるのか・・・
それは、「親の介護は子供の責任だから・・」 という従来の価値観ではありません。
子供家族が、これまで通り、安心して仕事や生活ができる環境を整えるために必要だからです。
親の介護に向き合うには、介護が必要になってから慌てるのではなく、
その前段階、介護になる前から きちんと向き合っておくことが必要です。
まずは、親の介護が、そろそろ心配になってきたときに、子供がすべきことについて考えます。
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