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【連載】 超高齢社会に、なぜ高齢者住宅の倒産が増えるのか 



なぜ、超高齢社会なのに、高齢者住宅が次々と倒産しているのか。
それは「介護報酬が低いから」でも「スタッフが集まらないから」でもありません。
制度、商品、サービスすべてが、あまりにも脆弱だからです。

「有料老人ホームとサ高住」「介護付と住宅型」など高齢者住宅制度は大混乱し、その制度矛盾をついて社会保障費を搾取する無届施設や囲い込み住宅が激増しています。
また、「介護は儲かる」と介護実務を知らない素人事業者が激増したため「介護が必要になっても安心・快適」と標榜しながら、重度要介護高齢者に対応できない高齢者住宅は全体の半数以上に上ります。更に、無理な低価格路線によって介護人材の労働環境は破壊され、「やってられない」と介護スタッフは次々と離職し、事故やトラブル、虐待が多発しているのです。

この経営悪化が表面化しているのは、まだ一部でしかありません。
この数年の間に、想定できないレベルの高齢者住宅の大倒産時代が、間違いなくやってきます。
その数は、現在運営中の高齢者住宅の半数以上、八割に上るという人もいます。
突然の倒産に、行き場を失う要介護高齢者は激増し、大きな社会問題となることは避けられません。

とはいえ、重度要介護の激増、独居高齢者の増加に対応するには高齢者住宅の整備は不可欠です。
現在の高齢者住宅の制度、商品にはどのような欠陥があるのか、その課題と未来、あるべき対策について考えます。

 




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