介護リスクマネジメントが進まないという担当者と話をすると、共通する特徴があります。
「事故報告書やリスクマネジメントをやっているけれど、機能していない」
「報告書の作成や会議ばかり増えて、業務の負担になっている」
「リスクマネジメントや介護に対する意識・レベルの差が大きい」
「担当者や主任ばかりがバタバタやっているけど、他のスタッフは他人事」
その結果、事故やトラブルが発生しても、
「見なかったことに・聞かなかったことに・・知らなかったことに・・・」
という人が増え、リスクマネジメントの対する意識はどんどん低下していく・・・
これは、リスクマネジメントをスタートさせた多くの事業者が最初にぶつかる壁です。
ただ、これは、リスクマネジメントのやり方が根本的に間違っているからです。
多くの事業所でリスクマネジメントが進まない最大の理由は、
残業をして、事故報告書を書いたり、委員会を行っても、
それが、目に見える形で、業務改善や事故予防につながっていないからです。
そもそも、リスクマネジメントは、一から何か新しいことを始めるわけではありません。
また、それは介護看護スタッフの事故予防対策だけではありません。
いま行っている、すべての業務をリスクマネジメントの視点から見直すということです。
それができれば、無駄な業務、不要なストレスはなくなり、確実に介護の質は向上するのです。
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