高齢者が要介護になるルートの一つは、認知症の発症です。
認知症は、病名ではなく、記憶障害などの症状の総称です。
80歳を超えると4人に一人、85歳を超えると2人に一人は症状が現れます。
その理由は、骨密度が低下したり、筋肉量が減ったりするのと同じです。
重要なことは、この認知症は、そのほとんどはガンと同じ、進行性のものだということ。
そして、早期に発見すれば進行を抑制することはできるようになっているということです。
早期診断・早期治療できればそれほど恐れる病気ではないのです。
最大の問題は、最も重要な早期発見・早期診断・早期治療が遅れてしまうということです。
子供家族は「最近、お母さんの様子がおかしい」と気づいても、「認知症だったら…」という不安から、
「たまたま、勘違いしたんだろう…」「もう少し様子を見よう」と積極的に受診することを躊躇します。
また、認知症は本人の自覚がないため、頑なに診察や検査を拒むという人が少なくありません。
その結果、どんどん進行してしまい、夜間徘徊やごみ屋敷など警察から近隣の人から連絡があって
大きなショックを受けて、立ちすくむということになってしまうのです。
「最近、お母さんの言動がおかしい…」と子供家族が早期に気付くために何をすべきか…
また「認知症ではないか…」と思った時に、何をすべきか…
早期発見のポイントと、初期認知症の高齢者の生活環境整備のポイントについて整理します。
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